乳液

イソフラボンと味噌

イソフラボンが女性に良いものであり、そのために大豆製品をたくさん摂ると良いというのは有名なことです。
しかし、大豆食品であればなんでも良いわけではありません。
大豆食品の中でも納豆を食べることがもっとも良いと言われていますが、実はそれ以上に味噌が良いと最近注目を集めています。

味噌というと、味噌汁で使う以外になかなか調理法が思いつかない人も多いでしょう。
しかし、味噌漬けであったり、炒め物の味付けで活用することもできます。
そして、ひと昔前には火傷に味噌を塗ると治りが早いと言われていました。
これは、最近では実際にする人はいないですが、全くのデマではないと考えられています。
味噌を顔に塗ってパックすると美肌効果があると言われており、肌の調子を整える効果があるために、火傷治療に用いられたと考えられるのです。

そして、味噌が注目される理由として、その分子構造が挙げられます。
多くの大豆食品は分子に糖がついているのですが、味噌には糖がついていません。
糖がくっついている場合、糖が分解されてからでないとイソフラボンが吸収されません。
腸の糖の分解能力は個人差があります。
糖の分解能力が低い人の場合、糖が全てきちんと消化できないと、イソフラボンを吸収することができないのです。
ですから、糖がついていない味噌はイソフラボンを吸収しやすい食材であり、その効果が期待できるのです。

ただ、味噌でイソフラボンを摂ろうとする際には、気をつけるべきことがいくつかあります。
まずは、塩分量に注意が必要であることです。
味噌は発酵食品で、発酵させる際にカビが生えるのを防ぐため結構な量の塩が用いられています。
ですから、たくさん味噌を食べると塩分の摂りすぎになることがあるのです。
味噌汁1杯程度にしたり、他の食事の塩分を薄めにしたりして摂りすぎに気をつけましょう。

次に、味噌にも様々な種類があるということです。
味噌は、麦味噌や豆味噌といって原材料に違いがあります。
特に豆を用いているのが八丁味噌です。
他の味噌でも大豆は用いていますが、麹が麦麹であったり米麹であったりして、全てが大豆というわけではありません。
味噌によって含まれるイソフラボンの量は異なりますから摂取量を計算する際には気をつけましょう。