乳液

イソフラボンと癌

日本人は、外国人に比べて大豆食品を昔から良く食べていたため、がんの発生率が低いと言われてきました。
それは、イソフラボンが影響しているのではないかと考えられ、研究がされてきました。
最近では研究が進み、細かい情報が出てきています。

まず、大豆製品を摂取することとがんの発生率には関係性があります。
具体的には乳がんや前立腺がん、大腸がんの発生の予防に効果があることが言われています。
そして、この予防に効果を発揮するのがイソフラボンであるとされています。
大豆製品を摂ることで、がんの予防になりますが、実は大豆製品にはもっとも効果のある部分が用いられていないものが多いのです。

大豆の中でもっともイソフラボンを含んでいるの胚軸という部分です。
ここは、えぐ味を出す部分とされているため、豆腐や豆乳などに加工する際に、外されている場合があります。
ですから、胚軸まで摂取するためには大豆そのままを煮たものや、大豆そのものをすり潰しているきな粉での摂取がおすすめです。

また、大豆食品にも体内での吸収しやすいものや、吸収しやすくなる食べ合わせがあります。
大豆食品のなかで良いと良く言われるのは納豆です。
発酵食品であるため、美容や免疫力向上、血液サラサラ効果などイソフラボン以外にも様々な効果があるためです。
しかし、イソフラボンの吸収だけで考えると味噌の方が効果的です。
なぜなら、イソフラボンは糖が混ざると吸収しにくく、味噌には糖が含まれていないためです。
糖の分解能力は個人差があるため、人によっては大豆食品を食べても糖しか分解されずイソフラボンが満足に吸収できていない場合があるのです。
そのため、糖が含まれない味噌を食べると吸収率が高まるのです。
また、豆腐を冷奴で食べる際には薬味を乗せるようにしましょう。
ネギや生姜を乗せると、がん予防の相乗効果が得られるためです。
少しの工夫でがんの発生率を抑えることができます。
ぜひ、日常のなかで工夫してみましょう。